マリア・グラツィア・キウリが DIOR のクリエイティブ・ディレクターを退任
9年間ウィメンズのオートクチュール、プレタポルテ、アクセサリーのコレクションを統括

〈DIOR(ディオール)〉は、2016年よりウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターを務めていたマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が同職を退任したことを発表。彼女はメゾン初の女性クチュリエとして、9年にわたりウィメンズのオートクチュール、プレタポルテ、アクセサリーのコレクションを統括してきた。後任は明かされていないものの、今年4月に同メゾンのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がウィメンズのディレクターも兼任すると予想される。
「Christian Dior Couture(クリスチャン ディオール クチュール)」会長兼CEOのデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)は彼女の退任に際し、「マリア・グラツィア・キウリは、クリエイティブ・ディレクターに着任して以来、フェミニストとしての視点と卓越した創造性、そしてムッシュ ディオールの精神に裏打ちされた素晴らしい仕事を成し遂げ、それによって非常に魅力的なコレクションを創り出すことに成功しました。彼女はDiorの歴史に重要な一章を刻むと同時に、メゾンの目覚ましい成長に大きく貢献し、ウィメンズ・コレクションを率いた最初の女性となりました」と謝辞を述べた。
また、マリア・グラツィア・キウリも次のようなコメントを発表。「9年の月日を経て、私はDIORを去りますが、このような素晴らしい機会を与えられたことを嬉しく思っています。私を信頼してくださったアルノー氏と、支えてくれたデルフィーヌに感謝します。特に、私のチームとアトリエが成し遂げてくれた仕事に感謝しています。彼女たちの才能と専門知識のおかげで、世代をまたぐ女性アーティストたちとの親密な対話のなかで、女性のファッションにコミットするという私のビジョンを実現することができました。私たちは共に印象的な章を書き上げ、それを私は大変誇りに思っています」