Hypebeast 編集部員が選んだ2025年春のベストバイ|Editor's Picks
エディター陣が自腹で購入したものを紹介!

日々、カルチャーの最前線を追いかける『Hypebeast』のエディター陣が、この春リアルに“自腹でドン”したアイテムを大公開。話題の番組で見て即DMした古着T、ジェンダーレスに着こなせる1着、そしてPCがちょうど収まるナイスなバッグまで。セレクトの基準はただひとつ──「本気で欲しかったかどうか」。この春のショッピング計画のヒントに、ぜひどうぞ!
ジム・モリソンのブートTシャツ(古着)
日曜14:00、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』。「ボクと古着と下北沢 夢と現実のヴィンテージ」に登場したTシャツに釘付けになった。ジム・モリソンがラップTのノリでたくさん描かれた1枚。おそらくブートT。でも、ただのブートじゃなくて、作った人の“ジム愛”が伝わってくる感じ。で、ふと思い出した。駆け出しの頃、『Popeye』のTシャツ特集でジム・モリソンTを紹介したことがあったなと。これはマイスタイルになる得ると確信した瞬間、放送を見ながら即DM。すると、『MIMIC』店主の宝さんから「まだ残ってます」と返信が。これは行くしかない。いざ下北沢へ出陣。無事に確保して、この春のヘビロテTが決まった。ただ、実際に着てみると、まさかの現象が。放送を観た友人にTシャツの写真を撮らせてと言われたり、電車で視線を感じたり……。でも、むしろそれごと楽しめば良いのか。(エディター・イン・チーフ 森口徳昭)
ファセッタズムのトラックジャケット
昔は「ジャージ」、今は「トラックジャケット」。そもそも「ジャージー」は素材名で、「トラックジャケット」はアイテム名。だから厳密に言うと「ジャージーのトラックジャケット」なんだけど……そんな話はさておき、この春ゲットしたのが〈FACETASM(ファセッタズム)〉のジャージ(あ、世代が)。昨年の展示会でオーダーして、ようやく手元に届いた。寒暖差が激しいこの時期、久々にトラックジャケット(言い直し)をGジャンのインナーやアウターとして着たくなった。ポイントは、絶妙な切り替えデザインと配色。特にファスナーのレモンイエローが秀逸で、ヴィンテージデニムのイエローステッチとも相性抜群。実際に羽織ってみると、やっぱり着やすい。もともと“トラックジャケット”は楽に羽織れるアイテムだけど、〈FACETASM〉らしい首・肩・袖に流れるようなパターンが効いていて、さらに快適。気づけば編集部でもこの“トラックジャケット”で作業している自分がいる。トラックジャケット 44,000円(エディター・イン・チーフ 森口徳昭)
Corteiz x『CAN’T RUSH GREATNESS』Tee
音楽もファッションもUKの動向は常に気になります。数あるストリートブランドの中でも、やはり〈Corteiz(コーテイズ)〉はいま最も注目される存在ではないでしょうか。そんな彼らが昨年来日を果たしたUKのラッパー セントラル・シー(Central Cee)のメジャー・デビューアルバム『CAN’T RUSH GREATNESS』のTシャツを製作したと聞けば、買わないわけにはいきません。オンライン限定販売だったのですが、リリースが告知されたタイミングでたまたまインスタをチェックしていたので運よくゲットできました。次は今月発売予定の〈Corteiz〉x Air Max 95 “Honey Black”を狙っています。
(エディター/菊地健)
ティーのシャツ
いつもモノトーンの服ばかり着ていたのですが、春だしたまには差し色も入れたいなと思い購入した〈TTTMSW(ティー)〉のシャツ。他にも色々なブランドでシャツを探しつつも、普通のシャツじゃつまらないと思っていたところにこちらを発見して即買い!襟や胸ポケット、袖のピアッシングが唯一無二で、アクセサリーのような遊び心のあるデザインが完全にタイプの1着です。(クリエイティブ・プロデューサー/堤紗智子)
カルネ ボレンテのジーンズ
〈Carne Bollente(カルネ ボレンテ)〉は、セックス・ポジティビティコミュニティーに焦点を当てているフランス、パリを拠点に設立されたブランド。ブランド名は、80年代に奔放不羈にハードコアなスタイルで人気を博したイタリアのポルノ女優 チッチョリーナ(Cicciolina)の出演作にちなみ「恥知らずなエロティシズム」を大胆に表現している。人目を引く過激なデザインやモチーフを取り入れ、挑発的なグラフィックとテキストスタイルを展開。〈Carne Bollente〉メンバーのヒジリ・エンドウ(Hijiri Endo)、テオドール・ファメリー(Théodore Famery)、アゴストン・パリンコ(Agoston Palinko)の3人は、2015年にオンラインデーティングサービスを通して繋がったという。僕がHijiri Endoを知ったきっかけもまた、共通の友人をかえした『Instagram』だった。その後『AiSOTOPE LOUNGE(アイソトープ)』で行われたイベント「Club Skin」にて「ついに会えたね」と対面したのは、記憶にまだ新しい。長く欠品が続いていた、ハートのパターンで切り取られたデザインのジーンズ“Love Pants 00’s”は、〈Carne Bollente〉のマスターピースであり、今年2月に渋谷で行われたポップアップイベントで試着して購入を決めた。そしてもう一点受注した夏頃に到着予定のロングスリーブ“Can we REfuck and still be friends?(またヤっても友達でいられる?)”や、他のトップスとも合わせて幅広く着まわすことができそうだ。(クリエイティブ・エディター/元吉ショーン)
Goldwin 0のショルダーバッグ
実験的プラットフォームの〈Goldwin 0(ゴールドウイン ゼロ)〉から、SS25でリリースされたヘリコイドスリングバッグ。仕事柄PCを持ち運ぶことが多く、バッグは日常生活において必須アイテムなので常にアンテナを張っています。このバッグも存在自体はもちろん認知していたものの、店舗でたまたま実物をしっかりと見る機会があり、それがきっかけで購入したアイテムです。モダンで有機的なデザインの良さがあるのは大前提、ブランドのバックボーンにあたるアウトドアギアから派生した機能性がとても優れています。PCスリーブ、複数の収納ポケット、外部からアクセス可能なサイドファスナー、内部でボトルなどが倒れないようホールドしてくれるベルト等、驚くほどの機能性と実用性、それをまとめ上げているデザイン性のバランスが素晴らしいです。(クリエイティブ・エディター/佐々木熙)
KOWGA x Jenn AbeyのラグランスリーブTシャツ
『Hypebae』読者にはお馴染みの、甲賀加純の手掛けるウィメンズブランド〈KOWGA(コウガ)〉と、フランス・パリのスタイリスト兼ビジュアルディレクター ジェン・アビー(Jenn Abey)とのコラボコレクションからリリースされた、ラグランスリーブのTシャツ。つい先日、念願の〈KOWGA〉の展示会にお邪魔する機会があり、1月のパリ・ファッションウィーク中に先行で販売されていたこちらのアイテムを発見しました。『Instagram(インスタグラム)』にてチェックはしていたのですが、展示会に置いてあることを知らず、見つけた瞬間にひと目で“欲しい!”となったアイテム。ぴたっとしたタイトなシルエットはもちろん、首元のスタッズや他にない淡いカラーリング、バックの“00”プリント(しかもクラック加工)など、シーズン中はリピ間違いなしのデザインに購入を即決意しました。今シーズンのものなので、すぐに届いたのも嬉しいポイント。暖かくなってきたので、デニムやハーフパンツなどにあわせて着ようと思います。(アソシエイト・エディター/須郷里菜)
BOSEのブルートゥーススピーカー
据え置きタイプのスピーカーも使っていますが、「Bose(ボーズ)」SoundLink Flexは「持ち運べる高音質」という点でベストな選択肢だと感じています。特に防水仕様なのが便利で、風呂場で音楽を流すことも可能。さらに、撮影現場ではBGM用のスピーカーとして活躍しています。据え置き型では置けないような場所——たとえば窓際の高い棚の上や、床に近いちょっとした隙間などにも気軽に設置できるのが魅力。そうすることで、音の響き方が変わり、新しい音楽体験が楽しめます。サイズ感もちょうどよく、音質も申し分なし。どこに置いても、しっかりとクリアなサウンドを届けてくれるのが嬉しいポイントです。(ヴィデオグラファー/川口祐輝)
Carhartt Traditional Duck Jacket
以前明大前の『7ession』という古着屋で購入したボロボロの〈Carhartt(カーハート)〉のダックジャケット。普段から靴も履き潰したり、服もボロボロになるまで着るようなスタイルが好きなのですが、今回のダックジャケットは、タグもボロボロで年代の判別もできず、ポッケもほとんど機能しないくらいボロボロ。ですが、その着つぶれたワークウェアの根本的なスタイルが非常に魅力で刺さりました。以前の購入者は一体どういった着用の仕方をしていたのか知りたい限りです。中には、キルティング素材を使用し、見た目によらずあたたかさも兼ね備えております。ジップも〈Carhartt〉ZIPで、個人的に嬉しいポイント。また、この前〈Denim Tears(デニム ティアーズ)〉のトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)を取材したのですが、その際に彼から「俺のジャケットと交換してくれよ」と言っていただきました。他の方にも「この服やばいね」と言ってもらえる機会が多いので、これからも大事に“ボロボロ”にしていきます。(アソシエイト・エディター/中村 歩)